ソフトバンク版iPhoneを買わない5つの理由

日本版iPhoneがソフトバンクから出ることが発表され、昨日はちょっとした祭りでしたね。
▼iPhoneについて
http://www.softbankmobile.co.jp/ja/news/press/2008/20080604_01/

その祭りの熱狂ぶりをみていて、どうも冷めているぼくがいます。
購入意欲がわかないのです。

ソフトバンクモバイルを使っているぼくです。
生粋かつ排他的なマカー(Macユーザ)の十年選手なぼくです。
Newtonへの憧れからiPhoneに魅入られたヤカラの一人なぼくです。
その結果、およそ9万円も払って日本で使えないiPhoneをバンコクで買うに至ったぼくです。
▼欲望に勝てませんでした - iPhone@MBKinBKK
http://champla.exblog.jp/6564445/

ウェブサイトのブラウズ、メールチェック、豊富なアプリケーションをたのしむ、そしてなによりふだんのiPodからのリプレイスということに徹すればこんなにおもしろいケータイはありません。
特に世界で日々作られるアプリの数々はすばらしく、ぼくもこのブログでいくつか紹介しています。
▼「この曲ナニ?!」 に答えてくれるiPhoneアプリ 「Listen」
http://champla.exblog.jp/6665382/
▼iPodに音楽ファイルがいらなくなる日 - iPhone + Last.fm
http://champla.exblog.jp/6604023/

それでも買いません。
SIM解除したiPhoneを買って使ってた経験でのみ言うと、いまのケータイのリプレイスとしてのiPhoneはありえないのです。
理由は5つあります。

1)シンプルなインターフェイスこそ欠点である

ある意味、これが唯一最大のiPhoneの致命的欠点だとおもいます。
ハードキーボードをなくしたことで、appleらしい美しいプロダクトデザインを実現しています。
したがって、iPhoneではすべてスクリーンに表示されるフルキーボードに指タッチして入力します。
それも英語入力よりも日本語入力のほうがキーひとつあたりの面積が小さく、指が細いと言われるぼくでさえも打ちマチガイが絶えません。
マチガッた文字を訂正するのもまた一苦労…。
※英語キーボードと日本語キーボードとの比較はこちらの方のブログの写真がみやすいです。http://www.tacticsing.net/blog/index.php?logid=877

とにかく「文字入力する」という能動的なアクションが起こすのがおっくうになるのです。
その必要のないiPodの進化型としてiPhoneのデザインがあるんだろうけれど、人間工学的な視点を欠落することになってしまっています。

メールを使った文書作成、例えばメールをたくさん書きたい人やブログをケータイから投稿することが多い人にはとても使えるケータイにはならないでしょう。
女子高生並みに早打ちなぼくですが、「慣れる」という境地にはとても行き着きませんでした。
根っからのアウトプッターな人には従来のケータイの使い勝手が思いっきり削がれることを覚悟すべきでしょう。

ま、日本版で解消されていればいいのですけどね。

2)高すぎるソフトバンクのパケット料金プラン

現状のみで考えると、おそらくソフトバンクのXシリーズに適用されているプラン「PCサイトダイレクト」が適用されるのではないでしょうか。
http://mb.softbank.jp/mb/price_plan/X/packet/

これ、月額9800円もするんです。
Nokia好きで705NKを使っている人がX02NKへの機種変更を躊躇するのはこの高さにあります。
iPhone用独自プランを出してくる可能性はありますが、どうでしょう?

「いやぁでもWi-Fiがあるじゃないか!」という声もあるでしょう。
海外は「フリーWi-Fi」という看板のカフェがあったりして野良で電波が飛び交っているので案外使えるチャンスも多いですが、日本のWi-Fi事情はある意味健全なので、NTTコミュニケーションやソフトバンクワイヤレス、それにFONもLivedoorワイヤレスも、すべて最初にIDとパスワードが要求されます。
そこでまたあのまどろこっしいキーボードでID入力しなきゃいけないのはホントにツラいのです…。

3)過度なローカライズへの不安

iPhoneはハード屋としてのappleが開かれたWebアプリを使うことを是としている(ハズな)ので、サービスによる囲い込みを進めるソフトバンクがどこに落としどころをつけるかも心配です。

Nokiaユーザはその不安にすでに遭っています。
例えば海外で販売されているN73をローカライズしたソフトバンク705NKにはアプリ制限がかけられてしまってます。
また、通常使うブラウザは「Y!ケータイ」と呼ばれるいわゆるケータイサイトブラウザ(アプリ名「ウェブ」)で、デフォルトで使えるべきPCサイトブラウザ(アプリ名「ブラウザ」)はパケット定額範囲外のため宝の持ち腐れになっています。

さすがにiPhoneに「Y!」ボタンが作られることはないと思いますが、Yahoo!Japanのサイト相互利用を前提とした機能制限があるかもしれません。
例えば、デフォルトで使う検索窓がGoogleからY!に置き換えられることは十分考えられます。
このローカライズ、いや、ヤフー!ジャパナイズがどこまでされるかによっては、Google信者な人たちをがっかりさせる可能性もあります。
(と書いているけど、元Y!社員的にはそれでもいいと思ってますけどね。笑)

いわゆるケータイメール(MMS)をどのようにサポートするのかとか、日本独自の絵文字をどのような形でサポートするのかも興味深いところではあります。

4)売れすぎること

おそらくiPhoneは売れるでしょう。
仮にイニシャルで10万円かかったとしても。
ケータイへの出費に糸目をつけない中高生がこぞってiPhone持ち歩くかもしれません。
実際、バンコクではiPhoneでしゃべっているお金持ちの若造を見かけたことがあります。
日本の若者からすると、買ってからモバゲーやらピコミクやらデコメールができないことに気づいて落胆するかもしれませんけど。
いや、まぁ、それはそれでおもしろい流れですが。笑

流行りのモノを持ち歩くことほどハズカシいことはないので…。

5)個人的理由…

とまぁ、天の邪鬼的にいろいろ書いてきましたが、じ、実は、ぼくのiPhoneが寝たきりなのです…。
タイ語アプリをアンインストールしてからというもの、電源を入れると無限ループに陥って起動しないのです。
ま、jailbreakとかいろいろやってたバチがあたったのですが…。
要するに、ぼくのiPhoneちゃんが復活しない間に日本版が出るのがくやしいのです。
うぇーん!!!

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ま、日本が世界から取り残されないためにも、iPhoneが出ることは拍手です。

と同時に、iPhoneはパンドラの箱だということも重要です。
これまでのケータイの使い方とはまったく変わってしまうってことで、日本の閉鎖的なケータイ環境を破壊する可能性があります。
日本のケータイ関連ビジネスが大きくひっくり返る…。
個人的にはそれを望んでいるので大歓迎なんですけどね。

ドコモは「(imodeの成功を捨て)最強の土管屋を目指す」と発言していますがこれが大正解になるんじゃないでしょうか。
▼「iモード」の成功体験捨て「最強の土管屋」めざすドコモ
http://it.nikkei.co.jp/mobile/news/index.aspx?n=MMIT0f000021052008

3キャリアの夏の新機種発表会が、揃いに揃ってまったく魅力を感じさせなかったのは、サービスで囲い込みにこだわり続けていることと、不要なハードにこだわりすぎていることにあったと思います。
ぼくらが欲しいのは、通信機能としての最強の土管であり、そこになにを流すかはユーザの勝手に任せるべきだと思うのです。

いずれにしろ、ソフトバンクがどのような仕様で出してきて、それがどのようなインパクトを与えるかたいへん興味深いです。
最悪のシナリオは、ヒドい仕様でほとんど売れない、という結果。
それも十分ありえます
でもそれではなにもかわりません。
日本が真の意味で開国し、日本のハードメーカが世界で戦えるようになるには、iPhoneが売れるというショック療法が必要です。
とにかく、なまあたたかい目で見守りたいと思います。
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Commented by 鼻歌 at 2008-06-05 15:25 x
納得!

ちょうど2年経過し機種変の時期なので時期機種(softbank)物色をしていました。先週、ヨドバシに行ったら店員さんに6/3以降に機種を決めたほうがいいですよと言われたのでもしやと思ってました。

で、密かに期待してましたがこうなりました。

でもぼくはiPodTouchを持っていてあの文字入力のしづらさにいらいらしていたので思ったほど両手をあげて年末まで待つ、という感じにはなりませんでした。

あとiTouchはポケットの中とかに入れてブラインド操作が出来ない不便さも感じてます。  →初代のshuffleはその点では最高でした

実機で922shの入力がかなり快適だったのでそちらになびきつつあります。

でもやっぱりiPhoneが携帯業界になんかズドンと風穴を空けて欲しいなとも思ってます。
Commented by 変珍 at 2008-06-05 15:40 x
ふむー。
iPhone発売の一報やともだちからの906i割引販売をヨコ目に、
6年間使い続けたpreminiとの訣別して
amadana(木目)へと乗り換えるボクです。

デザイン&値段的にはPLADAケータイと
張り合うイメージを感じますが
『iPod持ってるからいらねぇ』という英断が
ハバを利かせる時代の到来を期待してやみません。




Commented by しにち at 2008-06-05 16:39 x
カラーバリエーションが一杯出そうですよね。
Commented by gunco at 2008-06-05 18:06
iPodにいつも感心させられていたのはそのインターフェースでした。でもiPhone/Touchにはそれを全く感じないんだよね~。
なんでシンプルなiPodに電話つけるのよ、と思ってしまうけど、今のauケータイの使われ方を見ていると、もう理解できない領域なのかも。
Commented by さっしー at 2008-06-07 09:21 x
iPhoneのちょっとスペックを見てみたんですが、赤外線って、ついてますか?
小中高生にとっては、それも大事な要素らしい。
うちの次男坊(小5)曰く、「赤外線ついてないなら、iPhone買わない」らしです。ま、周りに影響されてころっと趣旨がえするかもしれないけど、子供だし。
Commented by champlasonic at 2008-06-09 17:45
>鼻歌さん
ヨドバシ、親切ですね〜!笑
touchもそうですもんね。
922shこないださわりました。
ありゃもうミニPCですね。

>変珍さん
Preminiは名機ですね。
ぼくもDoCoMo時代の最後はPreminiでした。
あれが腕時計になるってギミックがあったら絶対使い続けてたな…。

>しにちさん
リーク画像出てましたね。
なんだなかなぁ〜、が正直な感想です。

>gunco
そう、ぼくも音楽プレイヤーと電話(ケータイ通信端末)は別でイイ。
そもそも電池が持たなすぎる。

>さっしーさん
赤外線ついてないです。
しかしなんでそんなに重要なんだろ?
番号交換?
なんかコドモならではの発想に興味あります。
Commented by さっしー at 2008-06-10 21:54 x
着メロ、着うた、画像を赤外線で転送し合っているようです。
なにしろ、携帯の料金は、親が払っていますので、使いすぎは、ご法度。ゆえに、赤外線となるわけです。

で、自分は、auのウォークマン携帯で、音楽とFMをそれで聞いてます。特に月~金12:00-13:00のFM横浜のランチタイムゴールドがおきにいり。あと、最近買い換えた車にAUX端子を付けたので、ケーブル直結で聞いています。

iPhoneは、気になっていますが、FMも聞きたいので、携帯はこのままな感じがします。が、ぜひ、iPhoneが黒船になってほしいと思いますね。
Commented by kobaping at 2008-06-16 13:20 x
昔勤めてた会社で無理やりパイオニア製の液晶携帯を使わされた(苦笑)。
当時は携帯メールなんてまだなかったのだけど、電話番号の入力だけでもままならなかった(苦笑)。あと落として液晶画面割ったり(苦笑)。ま、iPhoneと比べちゃいけないんだろうけど液晶携帯はちょっとしたトラウマです(涙)
Commented by champlasonic at 2008-06-16 16:14
>さっしーさん
うわー、なるほど!
赤外線で音楽ファイル交換なんて発想なかったです。
ラジオはケータイだけでなく、PCでももっと聞けるようになればいいのに。
例えば、ちゃんとしたラジオ局はネットで電波と同じサイマル放送をしても著作権は電波のブランケットにインクルードされるとか。
でないと、ラジオのみならず音楽が死ぬんじゃないかと思うのです。

>Kobaping
ぼくは当時あのケータイが欲しかった!!
ちょっと早すぎましたね。
と言っても「枯れた技術の水平指向」ではなく、appleはあの存在さえも知らないと思われますけどね。笑
Commented by 繭んこ at 2008-09-20 22:46 x
アイフォーンて結局失敗だったのかしら?
Commented by champlasonic at 2008-09-30 23:54
ちまたでは「失敗」って言われているけど、成功と失敗のラインを示さずに言うのは早急だと思います。
「当初の見込み」という数も根拠がないものだったし、ソフトバンクにとってと、アップルにとってでは目標値も違うはずですからね。
ぼくは、iPhoneが日本のケータイ文化に大きなクサビを打ち込んでくれたと思っています。
少し時間が流れたら、時代考証としてその存在価値を勝手に論じてみたいと思います。
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