プロレスとワタシ

昨日たまたま見つけてFacebookに書いてたらはてブでもホッテントリ入りしてたこのまとめ。
▼写真撮影の参考にしたいプロレスラーのポーズまとめ
http://matome.naver.jp/m/odai/2137744780899840201

なんか忘れかけていた子供のころの高揚を思い出させてくれた。




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ぼくがプロレスと出会ったのはおそらく小学校低学年くらいのとき。
夏休みに都会から遊びに来てたいとこのお兄ちゃんがテレビでみてたのは、タイガー・ジェット・シンが観客席を暴れお客さんがキャーキャー逃げ惑う絵面だった。
「うわ、こわいボクシング…」と言って目を背けたのを覚えている。
でもトラウマになることはなく、こわいもの見たさなのか、なんか惹かれるものがあった。
それはお兄ちゃんが都会から持ってきた〈新しい価値観〉みたいなものだったのかもしれない。

ぼくの通ってた小学校では「テレビは毎日1時間以内に。週に1日はノーテレビデー」という運動があって、家庭でも義務付けられていた。
我が家的には20時以降のテレビが禁じられてたこともあり、専ら視られるのは土曜半ドンで帰ってきた夕方やってた全日本プロレスだった。

当時はジャイアント馬場とジャンボ鶴田の全盛期。
緩慢な動きの馬場はもちろん、その腰巾着のようでムダな「オーっ!」にイライラする鶴田も好きじゃなかった。
むしろ憧れたのは外人勢。
いまも「世界最強タッグ」だと信じているのは、ブルーザー・ブロディとジミー・スヌーカのタッグ。



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これ新日からハンセンが電撃参戦したときのシーンのようだけど、ハンセンも加わったら世界最強どころか銀河最強だった。

その後コッソリ金曜20時からの新日本プロレスも視られるようになった。
とはいえ、ぼくが全日由来だったせいかアントニオ猪木への思いいれが持てなかった。
その一方で熱狂したのが長州力の維新軍だった。
(「 維新」と言えば長州なので日本維新の会から猪木が立候補したことが不満だった。)
長州の掲げる「革命」、反体制で暴れまくるあの姿には心酔し、全面戦争だプロレス—長州力の一人一殺も何度も読み返してた。



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いま思えば中二病真っ盛りだったな。

そしてUの時代が到来する。
ぼくの心を奪っていったのは前田日明だった。
前田熱は一番長くかかった病気で治癒したのはつい最近だったりする。
前田に惹かれたのは折々で漂うインテリジェンスだった。
「選ばれし者の恍惚と不安、二つ我にあり」の名文句、そして新団体RINGSの思想にはドキドキした。

長州と前田、二人に共通するのは「反体制」だ。
刃向かう相手は猪木体制。
「猪木ならなにをやっても許されるのか?!」
革命戦士長州の顔面を蹴って、真の革命を起こそうとした前田。
左翼の内ゲバにも似た自己陶酔にロマンを感じてしまったのはしかたがない。



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そんなメンタリティはその後のぼくの人生に引き継がれている、いや、引き継がれてしまった。
刃向かうばかりだったから会社員は勤まらなかったのかもしれない。
しかし人生とはおもしろいものでめぐりめぐって自分がいま体制側の一人としている。

考えてみると長州も前田も最終的に体制側になっていた。
長州は刃向かう相手だった新日、前田は自ら立ち上げたRINGS。

ドラマやアニメと違ってプロレスは終わらない。
テレビ中継がなくなっても、団体がつぶれても、レスラーが亡くなっても、プロレスは終わらない。

この〈終わらないストーリー〉をずっと見続けてるからこそ人生の節々で感じ入る瞬間がある。
これはプロ野球やサッカーや相撲を見続けてても得られる感覚かもしれない。
しかしプロレスにはリアルタイム。
夏も冬も盆も正月も、オフシーズンがない。
リアルスポーツではないことで脳内で勝手な文学性を帯びて行く。
プロレスほど叙情的な競技はない。

プロレスを笑う人がいる。
ぼくらはプロレスで泣く。
泣ける特権はみてきた者にだけある。
by champlasonic | 2013-08-27 12:08 | sports

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