インターネットの初期衝動 - Mosaic、そしてICQ

「ヒップホップの初期衝動」という名曲がある。
インターネットにも初期衝動ってある。

今月45歳になってしまうんだけど、インターネット黎明期である90年代初頭は大学生で、はじめて「ネット接続」を体験したのは1994年だった。

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あぁなつかしいね、Config PPP

Mosaicブラウザで「ホワイトハウスとつながった!」と興奮したのが最初だった。
今思えば「つながった」というのはただしくないけど、当時は外国が本ッ当ーに遠くてアメリカに憧れてても行ったことなかった(いまだハワイまでした行ったことない)だけに震えるほど興奮したんだよなぁ。

でも本当に震えたのはこれ。

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「カッコー!」

ICQは今で言うところのLINEのようなメッセンジャーだけれどSkypeよりもむかし。
ICQとは"I seek you"なワケで友達とのつながりではなく、インターネットの大海に住まう世界の人たちとこれで繋がれた。
オンラインにしているとMacintosh LC630から「カッコー!」という音が鳴って応答すると会話がはじまる。
どんな顔の人なのかはよくわからないけれど、「やべー、おれいまパツキンのジンガイとはなしてる!」というあのドキドキこそ「My インターネットの初期衝動」だと思う。

30代後半以上の誰しも、この「インターネットの初期衝動」があるんじゃないだろうか。
周りに聞いてみると
「インターネットにつなぐとテキストが無尽蔵にでてきた。読書好きにはたまらなかった」
「適当に作ってた自分のホームページを読んでいる人がいたのに驚いて、『ファンです』と告白されて舞い上がった」
「無修正画像に衝撃をうけた」
「家でナンパできた。時代が変わったと思った」
などなど。
ウェブ業界のオッサンやオバサンたちはこんな初期衝動で仕事をしている人が多い。
そして得意領域もそこに紐付いているように思う。

一方で机を並べる仲間たちを改めて見渡すと、この初期衝動がなかった人が現れ始めている。
インターネットがあってあたりまえに育った人たちだ。
蛇口をひねって水が出ることに驚かないように、彼らにとってインターネットは驚きとともに存在しているものではない。
彼らは初期衝動にひきずられない。
極めて冷静にビジネスマインドを持って挑んでいる人が多い。
すごく優秀。

その点、初期衝動を持ってしまったぼくらはあまりに享楽的にやってきた。
ビジネスマインドでもって考えるとき、インターネットが一気につまらないものに感じられることがある。


Ya インターネットの初期衝動
突き動かされ 今もほらこう
キーボード向かったら Oh 衝動
行き先浄土のワールドワイドウェブ


by champlasonic | 2016-04-14 13:35 | web/technology | Comments(0)

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